『ちんだみ三線店 練馬店』
『ちんだみ三線店 練馬店』
今回は私が初めて三線を購入した(と言ってもまだ一本しか買ってませんが…)東京、練馬の「ちんだみ三線店 練馬店」にお邪魔しました。
週末に東京出張があり、その帰りに立ち寄らせていただきました。
私の住まいは、奈良県香芝市ですが、三線を始めたのが3年前、仕事の都合で東京に単身赴任しているときでした。
そのときに東京で三線を販売しているお店をネットで検索したところ、本所菊川の「あやはびる堂」さんと「ちんだみ三線店」さんがヒット。サイトの親しみやすさと沖縄に本店があるとのことで「ちんだみ三線店」さんで買うことにしました。
あと、10数年前にも東京で暮らしており、その時に空手の教室に通っていたのですが、その教室が練馬にあり、町への馴染みもあったので。。。というサイドストーリーもありまして。(笑)
<♪お店の様子♪>
三年ぶりに訪れた練馬は昔と変わらずにぎやかで親しみやすい雰囲気。西武池袋線練馬駅の南口に広がる商店街を西へ5分ほど歩くと「ちんだみ三線店」がさりげなく現れます。とても町の風景にとけ込んでいる感じです。
お店の中に入ると、そこは壁一面に三線が並ぶ三線ワールド!気分が高まります^^
おまけに胴に張るニシキヘビの皮が干してあったり、皮を張っている最中の胴が置いてあったりと、初めてみる工房の雰囲気に完全に興奮状態に突入(笑)
そして今回は店長の梁田(やなた)さんにいろいろとお話しを伺いました。
店長になられたのが13年前。きっかけを伺うと「たまたまなんですよね」とのこと。出身も沖縄ではないとのことだったので興味がわきそのきっかけを伺いました。
最初は那覇の「ちんだみ三線店 本店」のお客さんだったとのこと。学生時代に三線を買いに沖縄に行き、購入したのが「ちんだみ三線店」。そしてお店で弾き方を教わりながらアルバイトをして2、3週間を過ごされたとのこと。
その後は東京で就職し会社員をされていたところ、偶然新宿エイサー祭りで「ちんだみ三線店」の店長と再会。その後も交流を続けられ、「練馬店の店長をやらないか?」と持ちかけられ、会社を辞めて店長になられたとのこと。「たまたま」とおっしゃるもののご縁と決断のお話しを聞き、感じ入った次第です。
<♪三線の作成工程♪>
きっかけを伺った後、三線作成の工程について教えていただきました。
棹と枠は那覇から送ってくるとのことですが、その後の棹と枠の調整、枠への皮張りは梁田さんご自身でされているとのこと。
普段なかなか見ることのできない皮を張っている最中の枠、棹と枠の調整の仕方、二重張りの内側に張られている人工皮の素材などを丁寧に解説していただきながらじっくり見せていただきました。
ニシキヘビの皮は全体で3メートル程度で、だいたい4丁半ほどとれるとのこと。実際に皮を伸ばした状態で見せていただきましたが、なかなかの迫力!生きている状態で見たら逃げ出しちゃうかも。。(汗)
三線ができあがるまでの工程ですが、最初に枠に棹を通し、隙間がないようしっかりとはまるように接続具合を調整します。
棹と枠の調整をしている梁田さん
その後、30cm程度に裁断した皮を枠に張って乾かします。夏や気温の高い日は1日で乾くそうですが、冬や天気の悪いときは乾くまでに2、3日かかることもあるそうです。
店頭で乾かしている最中の皮
そして枠に棹を通し、弦を張り、チーガを巻くことで完成。大変ザックリですが、このような工程で出来上がるとのことでした。
今まで三線の作成過程を見たことがなかったのでとてもとても勉強になりました。
ボランティアでの訪問演奏の時のトークの材料にさせていただきます! ^o^
<♪お客さん♪>
お店のお客さんは初めて三線を購入される方が多く、最初に購入するのに適したものを多く置いておられるとのこと。
毎月一定の数の方が三線を始めるために買いにこられるとのことです。
もちろん高級なものも置いておられますが、最初の一本を探すのにはとても良いお店だと思います。
梁田さんは柔らかい口調で丁寧に説明してくださる方なので、初めての人でも安心です。
東京で三線の購入を考えておられる方はぜひ訪ねてみてください。
梁田さん、長時間お付き合いありがとうございました!
<お店情報>
『ちんだみ三線店 練馬店』
東京都練馬区練馬1-7-2
電話:03-5912-5833
FAX:03-5912-5834
11:00~20:00 水曜定休